いきいき生活の知恵

第1回

レジャー資金計画


ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん

お話をうかがった方

ファイナンシャルプランナー

畠中 雅子 さん

ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん

お話をうかがった方

ファイナンシャルプランナー

畠中 雅子 さん

多方面で活躍されているファイナンシャルプランナー(FP)畠中雅子さんによる「いきいき生活の知恵コラム」がスタートしました!
このコラムでは、畠中FPが日常やFP活動、自身の趣味等を通じて感じたこと、実体験をもとに、老後や年金でのくらしを“いきいき”と豊かにするための知恵を全4回に亘ってお伝えします。

第1回のコラムは、「レジャー資金計画」について教えていただきました。
世代を問わず心配の種である「老後資金への備え」とは全く違う話かと思われるかもしれませんが、それが違うのです。畠中FPの体験にもとづく「楽しく過ごして無駄遣いの機会を減らす」お金だけでなく心のバランスも整える“やりくり法”をご紹介します。

 レジャーというと、趣味のスポーツや旅行を思い浮かべますが、我が家は主人が大の旅行好きで、今までも家族と年に10回以上は旅行に出かけていました。今のような旅行スタイルになったのは、40代半ばくらいから友人や知人の何人もが、重い病気や難病にかかって、その先の人生設計を軌道修正せざるを得なくなったのを目の当たりにしたことが影響しています。
 これは最近の話ですが、働き盛りで、とても輝いていた友人が、50歳という若さで亡くなりました。本当に元気の塊のような人で、これからもやりたいことがいくらでもあっただろうに…と思うと、本人の悔しさは理解できないとしても、私自身も無念で仕方がありません。お互い働きすぎで、“遊ぶことは後回しの人生”だったとも感じました。遊ぶのは、リタイアしてからだと思い込んでいたからです。
 ですが、体調を崩す友人たちを見ていて、闘病は他人事ではないと感じる機会が増えました。「いつ、体調を崩して、行きたいところに行けなくなるかはわからないんだ」と感じたからこそ、今のうちに行きたいところを制覇?してしまおうと考えたのです。
 そのために私は、旅行のために「レジャー資金計画表」なるものを作りました。行きたい場所と予算などを書いて、その費用をどのようにねん出するかを書き出したノートです。資金的に難しそうな計画もありますが、あきらめたらそこで終わり。このプランを立てているときが、今の私にとってストレス解消の時間になっています。

自分のための旅行を始めてから、無駄遣いの機会は減る

 旅行の目的は、主に2つ。国内旅行のほとんどは、観光列車に乗ることが目的になっています。これは観光用に仕上げた車両に乗車して、おいしい食事をいただきながら景色を堪能できる旅行です。観光列車にはこの2年くらいで、20回くらい乗車しました。今回、写真でご紹介しているのは、そのうちの4つの列車「或る列車(大分区間)」「伊予灘ものがたり(愛媛)」「花嫁のれん(石川)」「四国まんなか千年ものがたり(香川・徳島)」です。

もうひとつは、世界中のミニワールドやミニチュア博物館、ミニランド(レゴランド内)の見学をすること。東武ワールドスクエアのようなミニチュアの建物(25分の1の大きさ)やドールハウス(ミニチュア家具)が好きで、世界各地に足を運んでいます。南アフリカや中東イスラエルにもミニワールドを発見したので、数年のうちに足を運ぶ予定です。
 観光列車とミニワールドにはまって以降、旅行資金の捻出で目が回りそうですし、へそくりも底を突きそうですが、自分が心から楽しめる時間を持てるようになり、働くモチベーションも高まりました。

 私にとって、旅行は人生経験の貯蓄をしているようなもの。自分のための旅行に行くようになってから、モノに対する興味が薄れ、旅行費以外の無駄遣いも減りました(減らすしかありませんし)。私自身50代半ばになり、老後資金が気にならないわけではありませんが、健康なときこそできる思い出作りは必要なことだと捉えています。

「老後資金が心配です。最低いくら必要ですか?」

 ここまで楽しいお話をしてきましたが、 財布楽しいことばかりで過ごせないのが人生です。
「最低いくらの貯蓄があれば、老後を暮らしていけますか?」 お金のご相談を受けている中で、ここ数年、一番多く受けるのがこの質問です。結婚したての若いカップルからも、この質問を受ける機会が増えています。「老後不安」というのは、日本人の共通ワードになっているのではないでしょうか。

老後資金の必要額について、私は次のようにお答えしています。
「老後資金の必要額は、【年金生活の年間の赤字額】で決まります。そのため、一般論だといくらくらいですね、とはお答えできません」。
 年金生活の年間の赤字額は、年金生活に入ってからの1年間の年金年額に対して、生活費用として支出した後の赤字の総額を指します。
 たとえば、年間の赤字額が30万円のご家庭にとって、そのご家庭に最低必要な老後資金額は30万円×30年=900万円程度になります。
 一方、年間の赤字額が100万円のご家庭になると、最低でも必要な老後資金額は100万円×30年=3000万円程度になります。最低でも3000万円は貯めていおかないと、老後のどこかで、貯蓄が底を突く計算になるわけです。

札束  この掛ける年数をどう見るかが大きなポイントです。ちなみに、ここでは老後の年数として30年をかけました。30年というのは、95歳から65歳を引いた年数。65歳までは何らかの形で働くとして、年金生活がスタートする65歳から少し長めの95歳まで生きたと仮定した年数です。
 95歳と聞くと、「そんなに長生きしないよ」という反応が返ってくることも多いのですが、資金計画では長生きは必要な資金額を膨らませます。男性の場合は90歳から引いてもかまいませんが、奥様がいる場合は95歳までの年数で見積もることをおすすめしています。

「特別支出」を知らなければ、老後資金設計はできない

「年金年額は分っても、年間の老後生活費用なんて、想定できないのでは?」
財布そうです。ご家庭の年間の赤字を計算する際、非常に重要なのが「特別支出」と言われる総額です。「特別支出」には、自動車税や固定資産税などの各種税金、家の修繕費、車の買い替え費用、冠婚葬祭費、子どもや孫への援助費用、レジャー費などが挙げられます。毎月かかるわけではないけれど、1年のどこかで必要になるお金が、「特別支出」です。年金暮らしに入ると、月々の赤字の1年分よりも、「特別支出」の1年分のほうが、総額が多くなるのが一般的です。
 そのため、特別支出をきちんと見積もっておかないと、気が付いたときには貯蓄が速いペースで減ってしまう危険性があります。自分に必要な老後資金を知りたいときは、年金の支給額をきちんと把握したうえで、月々の赤字と1年分の「特別支出」の金額をつかむことが重要になるのです。

老後資金準備が順調に進んでいる方は、自分へのご褒美も大切に

 年間の赤字額を見積もったとき、自分が貯められそうな老後資金で、年間の赤字の30年分が収まりそうであれば、次は医療費や介護費用の上乗せ分をどのくらい確保するのかを検討しましょう。逆に、自分が貯められそうな老後資金では、とても30年分の赤字を賄えそうにないという方は、節約はもちろん、住み替えも含めて、年金生活のコスト削減法を考える必要があります。
 老後資金の具体的な見積もり方法や老後の生活費の見直しについては、次回以降、少しずつご紹介していきます。
ケーキ  老後資金が十分に貯められそうなご家庭では、老後ばかりに目を向けないで、少し肩の力を抜いてもよいように思う機会が増えています。なぜなら、老後資金を貯めることに必死になりすぎて、今の生活が犠牲になっているご家庭を見かける機会が少なくないからです。貯めることに必死になりすぎず、自分や家族が楽しめることにお金を使うことも大切だと思います。

ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん

お話をうかがった方

ファイナンシャルプランナー

畠中 雅子 さん

【プロフィール】
大学時代にフリーライター活動をはじめ、マネーライターを経て、1992年にファイナンシャルプランナーになる。
新聞・雑誌。ウエブなどに多数の連載を持つほか、セミナー講師、 講演、相談業務などをおこなう。
教育資金アドバイスを行う「子どもにかけるお金を考える会」、高齢者施設への住み替え資金アドバイスを行う「高齢期のお金を考える会」、主にひきこもりのお子さんの生活設計を考える「働けない子どものお金を考える会」を主宰している。
著書は、「貯蓄1000万円以下でも、老後は暮らせる!」(すばる舎)ほか、60冊を超える。
プライベートでは、社会人の娘、大学生と高校生の息子の母。

ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん

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ファイナンシャルプランナー

畠中 雅子 さん

【プロフィール】
大学時代にフリーライター活動をはじめ、マネーライターを経て、1992年にファイナンシャルプランナーになる。
新聞・雑誌。ウエブなどに多数の連載を持つほか、セミナー講師、 講演、相談業務などをおこなう。
教育資金アドバイスを行う「子どもにかけるお金を考える会」、高齢者施設への住み替え資金アドバイスを行う「高齢期のお金を考える会」、主にひきこもりのお子さんの生活設計を考える「働けない子どものお金を考える会」を主宰している。
著書は、「貯蓄1000万円以下でも、老後は暮らせる!」(すばる舎)ほか、60冊を超える。
プライベートでは、社会人の娘、大学生と高校生の息子の母。

※掲載している内容は、2017年9月1日時点のものです。

※本稿は、各々の分野の専門家に作成いただいております。 本稿の内容と意見は各々の筆者に属するものであり、当社の公式見解を示すものではありません。

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