お葬式・お墓の'いろは'

第3回

故人をどこに連れて帰るのか…


いま日本では、病院でご臨終を迎えられるケースが80%と言われています。病院で亡くなると、看護師が遺体を清めてくれます。その後、遺族は、病室の片づけ、退院手続き、葬儀社の手配など、悲しみのなか慌ただしい時間を過ごすことになります。
 そして最初に直面する問題が、「故人をどこに連れて帰るのか」ということです。病院で亡くなると、多くの場合、遺体は霊安室に移されます。霊安室は、仮の安置所ですので、それほど長い時間遺体を預かってもらうことはできません。
 そのため、葬儀社に連絡して遺体を搬送してもらうことになります。その安置先=故人を連れて帰る場所を、このとき決めることになります。

故人を連れて帰る場所は、大きく分けて二つあります。ひとつは、「自宅」、そしてもうひとつが、「遺体安置施設」です。今回のQ&Aでは、遺体の搬送・安置の際の注意点についてお答えします。

Q1.病院で亡くなった場合、故人を自宅に連れて帰る際の注意点を教えてください。

A1.故人を搬送する場合、葬儀社に依頼するのが一般的です。事前に葬儀社をお決めになっている場合はその葬儀社に連絡をとります。お決めになっていない場合は、病院の紹介または自分たちで探すことになります。
病院から、ご自宅に向かわれる場合には、以下の点にご注意ください。

  1. ・一戸建ては、それほど問題なくご安置が可能と思われます。
  2. ・集合住宅(アパート、マンション、団地等)でエレベーターがなく2階以上の場合は、故人の安置には人手がいりますので、その人数を確保しておくことが必要となります。
  3. ・またエレベーターを設置している集合住宅の場合でも、ストレッチャーが入るエレベーター、入らないエレベーターがありますので、予め管理人に確認しておきましょう。自宅にもどられましたら、安置するスペースを確保します。生前ご愛用されていたお布団に安置するのが一般的です。枕元に仏式であれば枕飾り壇を設置し、お線香を上げられる準備をします。
  4. ・家族葬をお考えの場合は、安置時に近所の方々に知られてしまうこともあります。自宅に安置されるのであれば、家族だけでお葬式を行う旨を伝えておくとよいでしょう。

Q2.自宅以外の安置施設は、どのような所があるのでしょうか。

A2.葬儀社の安置室、葬儀式場の安置室、火葬場の安置室などがあります。
葬儀社、互助会などの専用安置施設の場合、その葬儀社に葬儀を頼まなければ、安置してもらえない所もあります。安置施設は自宅とは異なり、いつでも面会やお参りをすることはできません。安置施設によりますが、面会時間に制限があったり、面会自体が出来ない施設もあります。
葬儀の日程は、この時点では確定できないので、故人とのゆっくりとしたお別れを希望される場合は、そのことをはっきりと葬儀社に伝えてください。
近頃では、故人を自宅に安置をすると、親族、親戚、近所の方々の応対におわれるため、安置施設に預ける方も多く見受けられます。

大切なご家族がご臨終を迎えた後、遺族は様々なことへの対応に追われます。故人がどのような葬儀を望まれていたかを、ご家族がご存知であれば、その場で慌てたり、不安になったりすることも少なくなります。
 このQ&Aが、葬儀について事前にご家族で相談したり、具体的に準備をすることをお考えになるきっかけとなれば幸いです。

株式会社ニチリョク 相続診断士 木村 宏之さん

お話をうかがった方

株式会社ニチリョク 相続診断士

木村 宏之 さん

㈱ニチリョク勤務の相続診断士で葬儀のプロ。近年は、葬儀費用信託(心託)など、終活全般の窓口責任者として活躍。
※㈱ニチリョクは創業1966年。墓石業界初の上場企業(ジャスダック)。

株式会社ニチリョク 相続診断士 木村 宏之さん

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相続診断士

木村 宏之 さん

㈱ニチリョク勤務の相続診断士で葬儀のプロ。近年は、葬儀費用信託(心託)など、終活全般の窓口責任者として活躍。
※㈱ニチリョクは創業1966年。墓石業界初の上場企業(ジャスダック)。

※掲載している内容は、2016年5月1日時点のものです。

※本稿は、各々の分野の専門家に作成いただいております。 本稿の内容と意見は各々の筆者に属するものであり、当社の公式見解を示すものではありません。

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