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犬がご飯を食べない…~4つの理由と対策、病気かどうかのチェックポイント~

ご飯を見つめる柴犬

いつもおいしそうにご飯を食べていたワンちゃんが急に食べなくなると、病気なのではないかと心配になりますよね。どうして食べてくれないのか?考えられる理由と対策・対処法について解説します。ワンちゃんの様子をよく観察してその理由を確かめましょう。

ご飯を食べない4つの理由

ご飯の時間が楽しみで、いつもペロリと食べてしまう愛犬の食欲がないときは、体調の悪いサインかもしれません。犬がご飯を食べない理由として、主に以下の4つが挙げられます。

もし、愛犬がご飯を食べないときは、ほかにも気になることがないかしっかり観察してください。
水は飲むか、おやつなどご飯以外のものは食べるか、ご飯を食べない状態が何日くらい続いているか、嘔吐や下痢の症状はあるか、最近留守番が多いなどストレスがかかることや疲れることはなかったか、夏バテや熱中症などはないかといったことをチェックしてみましょう。

食べないほかに、元気がないなどいつもと様子が異なる場合は、心や体になんらかの原因がある可能性が高くなります。4つの理由ごとにそれぞれがあてはまると考えられる特徴や対策・対処法を詳しく解説していきます。

「病気」が理由で食べない場合

注射器と犬

犬がご飯を食べないとき、一番心配になるのは病気です。場合によっては緊急性の高い病気の可能性もあります。異変に早く気が付くことが、病気の早期発見につながります。特に子犬や老犬、闘病中の犬など、体力のない犬がまったく食べないときは注意が必要です。

特徴

病気が理由と考えられる場合の主な特徴は4つあります。

水を飲まない

水も食べ物もまったく受け付けない状態は、病気の可能性が高いです。重度の歯周病や口腔内の異常でも何も口にしないことがあるので、口の中もチェックしましょう。

嘔吐をする

ご飯を食べていないのに嘔吐をしている場合は、注意が必要です。吐いた物が胃液か胆汁かなどを判断するのは難しいので、嘔吐物の色や状態をメモしたり、スマホで撮影したりしておくと診察で役立ちます。

下痢をしている

下痢をしている場合も嘔吐と同様に、便の色や状態をチェックしておきましょう。可能であれば、便を動物病院に持参すると、病気を見つける参考になるかもしれません。

元気がない、ぐったりしている

いつもは元気な犬が、食べない、呼んでも来ない、家具や部屋の隅に隠れる、元気がなくボーッとしている状態のときは、何らかの病気や熱があったり、体の痛みを感じていたりすることがあります。

ほかにもいつもと違った症状がみられる場合は病気が疑われます。下の表に主な症状と病気を記載しているので併せてチェックしましょう。

主な症状 考えられる病気 具体的な病名
歯の汚れ、歯茎の腫れやただれ、口臭、食欲不振など 口腔疾患 歯周病、口内炎など
元気がない、食欲不振、咳、呼吸が荒い、黄疸、尿の色の異常、震え、発作など 内臓疾患 心疾患、肝炎、腎不全など
いびき、喘鳴(ゼーゼーとした呼吸)、失神、食欲不振など 呼吸器疾患 短頭種気道症候群など
嘔吐、下痢、血便、食欲不振、元気がない、衰弱など 消化器疾患 胃腸炎など
咳、呼吸困難、チアノーゼ、腹水、栄養状態の悪化、食欲不振、嘔吐、下痢など 寄生虫による感染症 フィラリア症、回虫症など

対処法

元気があって、うんちやおしっこなどもいつもと変わらないが、食べかたにムラがある、全部食べないで少し残すといった場合は2〜3日は様子をみても問題ないでしょう。

しかし、まったく食べ物を受け付けない、元気がないなど病気が疑われる場合は、できるだけ早く動物病院に相談してください。

病気による食欲不振を予防することは難しいですが、フィラリア症や回虫症などの感染症はフィラリア薬や混合ワクチンで予防することができます。定期的な投薬や予防接種を行いましょう。

犬が食べたがらないのに、無理やり食べさせるのはよくありません。誤飲を起こしていて食べ物を口にしないケースもあり、水も食べ物も与えない対処が必要なこともあります。中には、腸閉塞や胃捻転など命に関わる場合もあるため、愛犬がご飯を食べなくなり、病気が疑われる場合は、自己判断をせずに獣医師に相談することが大切です。

「ストレス」が理由で食べない場合

窓の外を見つめる犬

犬は、ストレスを感じているときにご飯を食べなくなることがあります。ストレスによる食欲不振は、犬のストレスサインに飼い主さんが早く気が付いてあげることが大切です。

では、犬はどんなことにストレスを感じるのでしょうか?最近の出来事や犬の様子を振り返ってみると食欲不振のヒントがみつかるかもしれません。

ストレスとなる状況

犬は主に以下に紹介するような状況でストレスを感じます。

環境の変化があった

家族や同居犬が増えた、引っ越ししたなど、生活環境の変化によって、犬はストレスを感じることがあります。

コミュニケーション不足

留守番が多い、散歩や触れ合いの時間が少ないといった飼い主さんとのコミュニケーション不足から寂しさを感じると、犬はストレスを抱えてしまいます。

新しい刺激があった

旅行などふだんとは違う知らない場所に出かけたり、ほかの犬と会ったりなど、いつもと違う新しい刺激をストレスに感じる犬もいます。

飼い主と離れた

ペットホテルの預かりサービスや動物病院での入院、ペットサロンの利用などで、飼い主さんと離れることや狭いケージに入れられることに強いストレスを感じる犬もいます。

対処法

ストレスでご飯を食べない場合は、まずは原因を見つけて、ストレスを解消させてあげましょう。さらに、できるだけ留守番の時間を短くする、一緒に遊んであげる時間を増やす、楽しい散歩をさせてあげるなど、愛犬とのコミュニケーションを多くとるように心がけてください。

食べないからといって、叱ったり無理に食べさせようとするのは、犬がさらにストレスを感じてしまうのでNGです。

「老化」が理由で食べない場合

老犬(シニア犬)と暮らしていている場合、ご飯を食べなくなってしまったらとても心配ですよね?高齢期になると人と同様に犬も筋力や消化機能が低下し、徐々に食べられる食事の量が減っていきます。ただし、病気が理由のこともあるので、日ごろから注意して観察をしましょう。

特徴

では、老化によってご飯を食べなくなる特徴についてみていきます。

筋力や代謝、消化機能の低下

老化によって筋力が衰えると、散歩で歩ける距離も短くなり痩せていきます。必要となる運動量や1日のカロリー摂取量も少なくなり、代謝も消化機能も低下してくるため、高齢犬のご飯を食べる量が少なくなっていくのは自然なことです。

筋力の衰えにより、食べる姿勢を維持することがつらいため、ご飯を今まで通りに食べなくなることもあります。

味覚・嗅覚の衰え

味覚や嗅覚が衰えて感覚が鈍くなることで、食べ物への興味や食欲がなくなって今まで食べていたものを食べなくなることがあります。

歯や歯茎の衰え

歯周病や口内炎などの口腔内の問題から、硬いものを食べなくなる犬もいます。

頑固になる

老犬(シニア犬)は年を重ねるとともに、こだわりやわがままが強くなる傾向があり、食事を残したり食べなくなったりすることがあります。

お別れが近付いている

寝たきりになった老犬が、水も食事も食べたくないという反応をみせたときは、お別れが近付いているのかもしれません。犬は死が近付いてきたときに、ご飯を食べなくなることがあります。

対策・対処法

老化によって、愛犬の食が細くなってきたら、香りが立つようにいつものドッグフードを温めたり、やわらかい食事にするなど食べさせかたを工夫すると、食べるようになることがあります。たくさん食べられない場合は、量を少なくして、食事の質を高めることもおすすめです。

老犬はご飯を食べられないことで痩せて体重が落ちていきます。こういった場合は、ご飯の時間にこだわらず、様子をみながら、食べたがる時間に食べられるものを少量ずつあげてください。

誤嚥を防ぐためにも、愛犬の体高に合わせた食器台を使用して、頭を下げずに立った状態での食事をさせることが理想です。しかし、筋力が衰えて寝たきりになり、食事介助が必要な場合は、犬の上半身を抱えるように起こすか、クッションや飼い主さんの体などを使って顔を起こして食器で食べさせてあげるか、シリコンのスプーンなどを使って少量ずつ食べ物を口に運んであげましょう。

そのほかの理由でご飯を食べない場合

伏せをしている困り顔の犬

犬がいつもと変わった様子もなく元気なのに、なぜかご飯を食べないという場合があります。フードが合っていないなどが考えられますが、病気の可能性がまったくないわけではありません。病気の可能性についても頭に入れておき、愛犬をよく観察するようにしましょう。

特徴

病気・ストレス・老化以外の理由でご飯を食べない場合、以下のような特徴がみられます。

特定の食べ物を嫌がる

ペットフードは食べないがおやつや手作りのものを与えると食べる場合は、特定の食べ物が嫌になっていることも考えられます。ドッグフードの種類の切り替え中に食べなくなることもあります。

甘えている

ご飯を食べないと、もっとおいしいものが出てくると学習している犬は、わざと食事をしなかったり残したりすることがあります。ほかにも飼い主さんの手からでないと食べない犬もいます。

繊細な犬やグルメな犬

犬の中には、ご飯を何でも食べる犬もいれば、少しでもいつもと違うものが入っていると食べなくなる犬もいます。手作り食などいつもおいしいご飯に慣れている犬は、ドッグフードを嫌がることがあります。

対処法

元気はあるのにご飯を食べない場合は、無理に食べさせずに、最初はそのまま食器を置いて無視しておき、1時間以上など一定時間食べなかったら食器を片付けるようにしましょう。

新しいドッグフードへの切り替え中は、警戒されないように、前に与えていたフードを混ぜて徐々に切り替えていくことをおすすめします。

おやつを喜んで食べて、ご飯を食べない場合は、おやつを与えるのをやめてみてください。ある日突然、大好きなおやつを食べなくなったら、おやつの種類を変えてみて食べるかどうかをチェックしてみましょう。

何でも食べることができるように、ドッグフードの種類やご飯の内容を定期的に変えたり、ご飯にトッピングを加えたりして、ご飯が変わることに慣れさせておくのもおすすめです。

まとめ

犬がご飯を食べない理由はさまざまです。ふだんから愛犬の様子を観察できるのは、飼い主さんや家族しかいません。ご飯を食べないだけでなく、吐く、下痢をする、元気がないなど、いつもと違う様子や気になることがあったら動物病院に相談しましょう。

  • ※掲載している内容は、2019年9月24日時点のものです。
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