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お葬式・お墓の'いろは'

第5回 お通夜、葬儀・告別式の真の意味とは?

ご葬儀の際は、一般の方は主にお通夜に参列され、また、ご親族の方はお通夜、葬儀・告別式ともに参列される方が多いと思います。何気なく参列している、お通夜、葬儀・告別式の意味合いとは。何のために儀式なのか。今回のQ&Aはお通夜、葬儀・告別式についてお答えいたします。

Q1.知人、友人、町内会のお葬式の際に、お通夜に参列することが多いのですが、本来のお通夜の意味合いを教えてください。

A1.はじめに、お通夜の起源について説明いたします。諸説ありますが、お通夜とは古代の殯(もがり)の慣習と言われております。殯とは、日本の古代に行われていた葬儀儀礼で、死者を本葬するまでのかなり長い期間、棺に遺体を仮安置し、別れを惜しみ、死者の霊魂を畏れ、かつ慰め、死者の復活を願いつつも遺体の腐敗・白骨化などの物理的変化を確認することにより、死者の最終的な「死」を確認する事を言います。

その他、釈迦の入滅後、悲しんだ弟子たちが遺体を守りながら夜通し説法を行ったという故事による説や、臨終の際の看病の延長に当たるという説もあり、これは夜伽(よとぎ)とも言われ、夜を徹して死者を見守ります。

現代では、一般的にお通夜は夜の6時~7時の1時間程度を僧侶の読経と弔問客による焼香にあて、終了後弔問客に対して『お通夜振る舞い』のお酒や食事を供し、1時間~1時間半で順次散会、後は遺族や身近な者だけで死者を見守ると言うのが一般的です。

いずれにせよ、遺族が亡くなられた方を囲んでお別れのための充分な時間をもつということはお通夜の重要な機能ですし、こうした亡くなられた方とのお別れをするという遺族の心情を大切にしてお通夜を過ごして欲しいと考えます。


Q2.お通夜の次の日に多く行われる葬儀、告別式について教えてください。

A2.葬儀式と告別式の2つの言葉が合わさって葬儀・告別式と呼んでおりますが、最近は、参列者が忙しい、火葬の時刻が定まっているなどの理由から、葬儀式と告別式とを同時進行し1時間程度で済ます事が一般的となっております。

葬儀式は宗教的なお別れの儀式であり、告別式は社会とのお別れをする場となります。昨今は、ゆっくりご家族だけのお別れを希望する方が増えてまいりました。それを、マスコミが『家族葬』と称して取り上げる機会が増え、皆さまも耳にする機会が多くなってきたと思います。

お通夜や葬儀・告別式の意味を知ることにより、本当の意味での最愛の故人とのお別れをしていただければと思いますし、我々葬祭に関わる者としても皆さんに伝えていかなければならない事だと考えております。

株式会社ニチリョク 相続診断士 木村 宏之さん

コラム執筆者

株式会社ニチリョク 相続診断士

木村 宏之 さん

㈱ニチリョク勤務の相続診断士で葬儀のプロ。近年は、葬儀費用信託(心託)など、終活全般の窓口責任者として活躍。
※㈱ニチリョクは創業1966年。墓石業界初の上場企業(ジャスダック)。

  • ※掲載している内容は、2016年8月1日時点のものです。
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