川崎フロンターレのキャプテンである中村憲剛選手と、エースストライカーの大久保嘉人選手。チームの要として活躍するお二人と当社代表取締役社長(取材当時)・島津勇一との対談が実現しました!練習後にも関わらず、和やかな雰囲気の中、ときには力強く、チームのこと、自身のこと、サポーターのこと……様々な質問に答えてくださいました。(対談日:2016年5月5日)
キャプテンの中村選手から見て、今年のチームの調子はどうですか?
チーム最年長のベテランですが、目標はありますか?
チームの目標は優勝ですが、自分としては、難しいプレーを難なくこなして点を獲る回数を増やしていきたいですね。今35歳ですが、もっとうまくなりたいんです。往復で何回も走るとか、体力で年下に負けることはあっても、技術はまだまだ磨けるはず。足の技術、判断力……完璧はないですね。どのポジションでも、毎試合得点に絡んでいきたいです。それはこの14年、変わらない志でやっていますよ。
サッカーを続けている原動力は何ですか?
サッカーは試合ごとにシチュエーションが違うし、同じプレーもほとんどないのが魅力ですね。自分でもびっくりするプレーができることがあるんですよ。そうすると、またやりたくなるんです。それで、いい試合をすればサポーターが喜んでくれるし、悪いプレーをすると、悔しがってくれる。毎週の試合で刺激をもらえていて、それがサッカーを続ける原動力になっていますね。毎回違うことが起きるのは、サッカーならではじゃないかな。
他のチームにはないフロンターレの魅力はありますか?
地域密着を掲げるJリーグの中でも、フロンターレは地域の方たちを巻き込む力が一番だと胸を張って言えます。スタッフの企画力が違います。ホームゲームでのイベントでかぶり物をしたりするから、新しい選手は最初、「本当にやるの?」ってためらうこともあるけど、なんだかんだみんなやりますし、自分は楽しんでやっていますね。いろんなチャレンジをしているので、ぜひ、多くの方に等々力陸上競技場に来てほしいです。
エースストライカーの大久保選手から見て、フロンターレはどういうチームですか?
チームでは、他の選手に声をかけるほうですか?
選手同士のコミュニケーションは大事ですね。一番年下だと20歳くらいだから、なるべく自分から話しかけています。最初は自宅に呼んで家族と一緒にバーベキューをするんです。練習や試合後にも食事に誘って話を聞いて、自分もストレートに言いたいことを言って。ケンカにはならないですよ。仲はめちゃめちゃいい。ため込むとプレーにも影響するから、吐き出したほうがチームはうまくいきますね。
試合中、サポーターの声は聞こえていますか?
試合中は、サポーターの声はしっかり聞こえていますよ。応援歌を歌ってくれているときなんか、一緒に口ずさんでいることがあります。いいことだけじゃなくて、悪いこともちゃんと聞こえるんですけど、的を得たヤジなんかが耳に入ると、「マニアかな」と感心することもありますね。
Jリーグで3年連続得点王に輝いていますが、今の目標は何ですか?
目標は、ストライカーとして、得点記録を誰も手が届かないところまで伸ばすことです。それが原動力でもあります。そして、今年は4回目の得点王を目指しています。実は、1回目の得点王を獲るときが一番プレッシャーがあって厳しかったのですが、4年連続で獲るのはJリーグ史上初。今年もプレッシャーはあるけど、成し遂げたいですね。通算200ゴールも当面の目標です。もちろん、優勝もしたいですね。
キャプテン、副キャプテンとして、チームメイトに檄を飛ばすこともあると言う中村選手と大久保選手。中村選手曰く、「嘉人とは夫婦みたいな感じ」だそう。どちらかが檄しているときはどちらかが黙っている――そんなお二人の阿吽の呼吸にも注目しながら、観戦してみてはいかがでしょうか。当社はこれからも川崎フロンターレを応援してまいります!