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猫の生活

猫の多頭飼いに失敗しないための注意点!先住猫との対面、トイレ・ケージはどうする?

寄り添う二匹の猫

「猫に囲まれて暮らしたい」「野良猫を保護した」「今いる猫に遊び相手を迎えてあげたい」――多頭飼いを考える理由は人それぞれですが、必要な準備や心構えをせずに飼い始めると、悩みのタネになりかねません。

この記事では、多頭飼いをする前にしておきたい準備や初めて対面させるときの注意点など、2匹目を迎える前に知っておきたいことを解説します。

猫を多頭飼いする前に確認しておきたいポイント

猫の多頭飼いは、先住猫と新しい猫のどちらにも配慮が必要です。相性やストレスレベル、健康状態など、多頭飼いをスタートする前に確認しておきたいポイントをまず押さえましょう。

猫同士で相性の良し悪しがある

相性は、猫の性格や生活してきた環境により変わってきます。猫同士の相性を見極めて、できるだけトラブルやストレスを最小限に抑えたいですよね。以下の場合、多頭飼いで相性が悪くなりにくいと言われています。すべての猫があてはまるわけではありませんが、多頭飼いを検討している方は参考にしてください。

猫同士の距離が保てる広さ・部屋数があるか

猫は自分のパーソナルスペースを必要とし、互いに2メートル以上の距離を保てることが望ましいとされています。多頭飼いをするなら、自分の家で猫たちが適度な距離を保てるスペースや隠れ場所、部屋数があるかを確認しておくことが大切です。

目安としては、「猫の飼育頭数=自由に出入りできる部屋の数-1」とされていますが、キャットタワーを設けたり、壁に猫が休めるようなステップを複数設けたりすると、垂直面の空間を上手に広げられ、猫たちの距離間を保ちやすくなります。また、1つの空間につい立てや猫が隠れられる段ボールを配置するだけでも、スペースを分けられ限られた空間を上手に活用できます。

猫たちの健康状態

新しい猫を家庭に迎える際は、猫の健康状態を特に意識しましょう。先住猫と新しい猫の両方が健康な状態で迎えることが大切です。

先住猫であれば日頃の食欲、活動レベル、毛づくろいの頻度、顔の表情などから体調の良し悪しを判断しましょう。また、猫同士で感染する可能性のあるウイルス、細菌性の感染症やノミ、ダニ、シラミなどの寄生虫の予防を新しい猫はもちろん、先住猫もしておくと安心です。

家族が2匹目を迎えるにあたって神経質になりすぎたり心配しすぎたりすると、かえって先住猫が緊張してしまうことがあるため、穏やかな気持ちで新しい猫を迎える準備をしましょう。

猫を多頭飼いするときに必要なもの

ご飯を食べる二匹の猫

猫の飼育数を増やすには、新たに購入が必要なものもあります。先住猫と新しい猫が共用できるものとそうでないものがあるため、2匹目のために新たに用意したほうが良いアイテムをご紹介します。

トイレ

トイレはプライベートなスペースになるため、できれば個々に用意しましょう。一般的に、猫は清潔でゆとりのあるサイズ(体長の1.5倍以上)でシンプルなトレーに香りのついていない鉱物系の砂がたっぷり入っているものを好みます。とは言え、好みはそれぞれ違うため、新しく迎える猫が使っていたタイプのトイレを用意しておくのが無難です。

また、トイレの数も重要です。通常は「猫の数+1」と言われていますが、たとえば2階建ての住まいであれば、各階に「猫の数+1」のトイレを設置するのが理想です。トイレの配置場所は、猫がたどり着きやすく、かつ飼い主の動線にひっかからない静かな場所に設置しましょう。

食器

食事用の食器は、それぞれの猫に一つずつ用意するのが理想です。

食事をあげるタイミングは同時でも構いませんが、必ずしも同じ空間で与える必要はありません。食事の種類や食べるスピード、食べ方が異なる場合、自分のご飯だけでなくほかの猫のぶんも食べてしまい、1匹だけが食べ過ぎてしまうことがあるためです。それぞれの食べ方やペースを見て、食事の場所を調整しましょう。

飲み水は共有の器で問題ありません。水の入った器を家の複数の場所に配置し、こまめに交換していつでも新鮮な水を飲めるようにしてあげると良いでしょう。器は、猫のトイレやゴミ箱など、においが気になる場所から離れた位置に置くのがおすすめです。

ケージ

新しい猫にとって、ケージは新しい家庭環境に順応するために大切なアイテムです。多くの猫は慣れない環境に身を置くと、どこかに隠れてしまい出てこようとしません。そのような状態では、家にも先住猫にも順応しづらくなってしまいます。新しい猫を連れて来たら、しばらくの間はケージで過ごさせ、猫だけのスペースを確保した状態で環境に慣れさせることが大切です。

また、猫同士が時間をかけて互いの存在を知り、慣れていくために、対面はケージ越しで行います。ケージは2段以上の高さがあると、新しい猫はストレスが少なく暮らせるでしょう。

先住猫と新しい猫を対面させるときの手順や注意点は?

向かい合う二匹の猫

新しい猫を迎え、先住猫と対面させるにはどのような手順を踏めば良いのでしょうか。今後、同じ家で暮らしていくために、猫同士の対面は慎重に行う必要があります。焦らず時間をかけて慣れさせましょう。

まずは部屋を分けて過ごさせる

新しい猫を迎え、早々に先住猫に会わせるのは避けたほうが良いでしょう。まずは新しい猫専用の部屋を用意し、その部屋にケージを設置します。新しい猫が環境に慣れるペースによりますが、1週間程度はその部屋だけで飼育し、先住猫とは会わせないようにしましょう。

新しい猫が環境に慣れてきたら、互いのにおいがついたものをそれぞれの空間に置きます。まずは相手の存在をにおいで知らせるためです。もし相手のにおいがついたものに興味を持って近づいたり、においをかいだりしていたら、褒めたり優しく声をかけたりすると良いでしょう。

ドアを隔てて慣れさせケージ越しで対面させる

双方の猫が相手の存在に気づいたら、新しい猫がいる部屋のドア越しに先住猫の気配を感じさせます。ドアの下に大きな隙間がある場合は、タオルなどで隙間を埋めて姿が隙間から見えないようにしましょう。

次に、ドアを隔てた場所で互いにご飯を食べさせます。猫は互いに姿が見えなくても、気配やにおいで相手の存在がわかります。その状態でご飯を食べたりリラックスしたりする体験を継続的に行うことで、互いの存在がご飯とリンクし、良い印象になるためです。これは行動治療でよく使われる「系統的脱感作法」と言い、時間をかけて苦手な刺激(互いの存在)を良い印象に変える効果が見込めます。

そして、ドアを隔てた生活を1週間程度させたあと、新しい猫はケージに入った状態、先住猫は自由に行動できる状態で対面をさせます。このとき、ケージの半分にはタオルなどをかけて、外からの視線を遮る部分を作っておくのがおすすめです。

はじめは互いに「シャー」と威嚇する可能性はありますが、時間の経過とともに威嚇をしなくなるでしょう。この状態で対面させる方法を、双方がリラックスするまで継続します。

ドアを隔てて慣れさせケージ越しで対面させる

猫の1日の正常な飲水量の目安は体重1㎏あたり約50mlと言われています。これはあくまでも目安ですが、体重が5kgの場合は250mlほど飲めるように工夫してみるとよいでしょう。

ケージを開けて対面させる

互いの存在に慣れてきたら、ケージを開けた状態で新しい猫と先住猫を対面させます。可能であればそれぞれの猫に家族1名が付き添い、おやつやおもちゃなどで気をそらせながら練習しましょう。

猫がリラックスしていたら、褒めたりおやつを与えたりします。どちらかの猫が緊張したり不安になったりしたら、ケージに新しい猫を戻す、または別の部屋に分けるようにします。このような練習を繰り返し、最終的にはケージがなくても同じ部屋で問題なく生活できるようになることを目標にしましょう。

猫の多頭飼いに失敗しないコツ

寄り添って眠る二匹の猫

猫の多頭飼いを成功させるために、対面後に特に押さえておきたいポイントをご紹介します。

どうしても相性が良くないときは?

対面させてみたものの、顔を合わせるたびに威嚇やケンカが絶えない場合、部屋数に余裕があれば別々の部屋で住み分けをして飼育することも考えましょう。

どんなに時間をかけても、猫同士の相性が良くないこともあります。無理をさせて猫が体調を崩してしまっては本末転倒です。

新しく迎える猫が保護猫でトライアル中の場合は、どうしても関係が良くならない旨を保護団体へ相談しましょう。

先住猫のストレスや健康面に配慮しながら多頭飼いを始めよう

猫の多頭飼いは、さまざまな配慮と準備が必要です。猫同士の相性がよければスムーズに多頭飼いができますが、そうでない場合もあります。見知らぬ猫の存在は、互いに大きなストレスになる可能性があります。過剰なストレスを受けると、猫は体調を壊したり異常行動が出たり、病気になってしまうこともあります。

新たに猫を迎え入れる際にはしっかりと準備し、慎重に対面させることが大切です。対面後も猫同士が互いに認め合い、同じ空間で問題なく生活できるまで時間がかかることがありますが、焦らずに待ちましょう。

  • ※掲載している内容は、2022年4月19日時点のものです。
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