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【獣医師監修】子猫の育て方~気を付けるべき病気や行うべきこと~

子猫を育てるのは初めてで不安、小さな命を目の前にして、どうしたらいいかわからないという方へ。子猫は愛情をもって育てていけば、すくすく成長します。ここではごはんやトイレの世話のしかた、気を付けたい病気などについて詳しく解説していきます。

まず行うべきことと必要なものを確認しよう!

子猫が家にきたら、すぐにやっておきたいことがあります。また、飼うのに必要なグッズを早めに用意しておくと、子猫も人も快適に暮らせるので、確認しておきましょう。

まずは動物病院で月齢の確認、健康状態のチェックを!

適切なフードを与え、成長具合を知るためにも、子猫の週齢や月齢を確認します。特に野良猫を拾った場合は、月齢がはっきりわからないので必ず動物病院を受診してください。併せて、子猫の栄養や健康状態をチェックしてもらいましょう。野良猫の場合はノミやダニ、寄生虫の有無についても確認が必要です。

母猫の初乳を飲んだ子猫の抗体は、生後2~4か月でなくなり抵抗力が弱まってしまいます。命に関わる病気に感染しないためにも、ワクチンを接種しましょう。接種の目安としては、生後約2か月頃に1回目、生後約3か月頃に2回目となります。ワクチンの種類と予防できる感染症は次の通りです。どのワクチンを接種するかは、獣医師と相談して決めてください。

3種 5種
ウイルス性鼻気管炎(ヘルペス)
カリシウイルス感染症
汎白血球減少症
クラミジア
白血病ウイルス感染症(FeLV)
猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症(猫エイズ) ※混合ワクチンには含まれない

また、去勢・避妊手術は、性成熟が始まる生後6か月よりも早い時期に行うことも問題がないと考えられています。特に雄猫は去勢手術を行うと、いろいろなところにおしっこをかける行動(マーキング)を防げるので、マーキングを起こさないうちに手術をすることが望ましいです。ワクチンを打つ際に併せて相談しておくとよいでしょう。

さらにマイクロチップを装着すると、脱走や災害で迷子になっても再会できる確率が高まります。動物病院で装着できるので、聞いてみましょう。

月齢別に注意したいこと、やっておきたいことも確認してください。
野良猫を拾ってきた場合など、生後1~3か月くらいまでは体重が順調に増えているかチェックしましょう。
生後4~6か月くらいになると体重増加がゆるやかになってきます。逆に、肥満にならないためにおやつの与えすぎには注意が必要です。また、この頃から性成熟が始まります。性成熟の状態がはっきりしないときは獣医師に確認してもらいましょう。その後生後7~12か月くらいでは太りすぎ・やせすぎを確認します。胸部を軽く押し、肋骨が触れるくらいが適正です。触れないくらい皮下脂肪がある場合は肥満、逆に肋骨が浮き出るような場合はやせと判断します。また、個体差によりこの頃から性成熟する子猫もいるので、適正体重なのか、性成熟しているのかよくわからない場合は動物病院でチェックしてもらうと確実です。

猫を飼うときに必要なもの一覧

猫を飼う際に必要なものはこれだけあります。なるべく早く準備して迎えてあげましょう。

子猫用ミルク・子猫用フード
ミルクを飲んでいる間は、子猫用ミルクを用意します。歯が生えてきたら、子猫用のフードを与えましょう。パッケージに「子猫用」「総合栄養食」と記載されているものを選んでください。
食器・水入れ
前足で押さえてもひっくり返りにくい、安定したものがおすすめです。水入れは脱水を防ぐためにも2、3個用意して、いろいろな場所で水を飲めるようにしておきます。
トイレと猫砂
子猫は小さいので、またぎやすいトイレを選んであげましょう。猫砂に好みがある場合が多いので、おがくずタイプ・ヒノキチップタイプなど数種類用意しておくと安心です。掃除用スコップも忘れずに用意します。
子猫用ベッド
子猫が安心して眠れるベッドを用意します。手持ちのダンボールやかごに、フリースや毛布を入れてあげるのでも大丈夫です。
ケージ
猫用ケージにトイレや寝床を入れて子猫専用の部屋にしておくと、来客中や留守中も安心です。ケージに慣れていれば、入院したときも比較的落ち着いて過ごせます。
キャリーバッグ
通院やおでかけ、万が一の災害で避難するときのためにもキャリーバッグを用意します。ふだんから部屋に置いておき、慣れさせておくといざというとき安心です。
キャットタワー
キャットタワーがあると、上下運動ができます。すぐには遊んでくれないときも、向きを変えたり、場所を変えたりすることで遊び出すことがあります。
猫のおもちゃ
おもちゃで遊ぶと、ストレス解消や飼い主さんとのコミュニケーションにもなります。出しっぱなしにすると、誤飲の危険があるので片付づけるようにしましょう。

子猫の育て方と注意すること

子猫を健康的に育てるには、月齢に適した食事と新鮮な水を与え、トイレを清潔に保つことが基本です。しつけは、「予防して、叱らない」がポイントです。

ごはんについて

生後1か月までは、母乳を飲む授乳期です。お母さん猫の代わりになって、「猫用ミルク」をあげましょう。牛乳は、子猫への栄養が足りないので与えないでください。最初はシリンジや哺乳瓶で飲ませますが、だんだんお皿から自分で飲めるようになります。歯が生えてきたらミルクをあげつつ、子猫用ウエットフードも与えます。子猫用ドライフードをお湯でふやかしてもかまいません。胃が小さいので一気に与えず、1日に数回分けて食べさせます。

子猫用フードは、必要な栄養がバランスよく配合されている「総合栄養食」を選びます。パッケージに書かれた量と、猫の体重を確認しながら与えましょう。残していないか、下痢はしないかもよくチェックしてください。また、この頃になったら、ミルクだけでなく新鮮な水を飲めるようにします。

生後4か月を過ぎたら、ごはんは1日3~4回程度にします。ドライフードをふやかさずに与えてもいいでしょう。

生後7か月頃からが子猫の成長期後半です。ごはんは1日2~3回にしても大丈夫です。12か月頃から、大人用のフードを少しずつ与えます。いっぺんに大人用フードに変えると、消化不良を起こすことがあるので注意してください。

トイレについて

生後1か月を過ぎていれば、トイレで排泄ができます。ソワソワしたり、床を前足で掻いたりし始めたら排泄のサイン。トイレの中にそっと入れてあげましょう。猫はトイレを覚えやすいといわれていますが、万が一失敗しても絶対に叱らないでください。排泄したことを叱られたと思い、我慢してしまう恐れがあります。

また、トイレで排泄しないときは、トイレそのものを見直しましょう。トイレが汚い、場所が落ち着かない、砂が好みではないなどが原因と考えられます。
トイレが汚れていると排泄を我慢することがあるので、こまめに掃除して清潔にすることが重要です。排泄物を捨てるときは、異常がないかチェックすると病気に気が付きやすくなります。トイレの場所が、大きな音がする洗濯機の横や人が出入りする玄関などだと、落ち着けずいやがる子猫が多いようです。

トイレを見直しても、清潔を保ってもそそうする場合は、ストレスや病気を抱えているかもしれません。尿道結石などの病気が原因で漏らすこともあるので、動物病院を受診することをおすすめします。

しつけについて

やってはいけないことをしたときに、叱っても効果はありません。叱られた恐怖から、萎縮してしまう恐れがあります。未然に「やってはいけないことをできないようにする」ことがポイントです。

生後1~3か月頃は、社会化をする時期です。抱っこ、ブラッシング、爪切り、歯みがきなどに少しずつ慣れさせておきます。また、兄弟猫とじゃれ合うことで痛みを学習する時期のため、1匹の場合は加減がわからず人の手を強く噛んでくることも。噛まれてもすぐに手を引っ込めず「あ!」と大きな声を出して、子猫にやめさせるのが効果的です。
来客時などに、他人に慣れさせることも大切です。あまりストレスにならない範囲で、様々な人に触れてもらいましょう。

生後4~6か月頃は、体もしっかりして好奇心旺盛な時期になります。人間に例えると思春期の始まりです。外に出すと迷子や事故、ケガの危険があります。一度外を知ると、ずっと出たがるようになるので、外には出さないことをおすすめします。

生後7か月頃を過ぎると、ほとんど大人の猫に近づいてきます。繁殖の予定がなければ避妊・去勢手術をしておきましょう。

また、以下はどの月齢においても共通することなので、注意してください。

爪とぎ器を用意
爪とぎは本能なので、やめさせることはできません。家具や壁紙で爪とぎをされないよう、爪とぎ器を用意しておきます。爪とぎ器にも好みがあるので、いくつか用意しておきましょう。壁紙やふすまには、市販の爪とぎ予防シートを貼っておくと安心です。
誤飲に注意
ひも状のもの、ゴム、小さなおもちゃは片付けましょう。好奇心旺盛な子猫は誤飲して喉やお腹に詰める恐れがあります。電気コード類は、子猫が噛まないようカバーしておきます。また、植物のなかには、猫にとって危険なものもあります。観葉植物は、猫が入らない部屋に片付けておきましょう。
事故防止
お風呂の残り湯は捨てるようにしましょう。子猫がお風呂のふたで暖をとり、お湯に落ちてしまうことがあるからです。窓や玄関は脱走防止のため、開けっ放しにしないようにします。ベランダには出さないようにするかネットを張るなどして、落下対策をしておきましょう。
上下運動でストレス解消
猫は高いところを上ったり下りたりするのが大好き。キャットタワーや家具を組み合わせて、上下運動をさせましょう。ストレス解消がいたずら予防にもなります。

子猫がかかりやすい病気や症状

成長途中にある子猫には、かかりやすい病気がいくつかあります。「いつもと違う」と思ったら早めに動物病院を受診しましょう。

猫伝染性腹膜炎(FIP)
コロナウイルスが原因となる病気です。若齢時には血管炎や心筋炎を起こし、急激な死を迎えることがあります。少し大きくなると腹水や胸水が溜まるといった病態を起こし、高熱が出ることもあります。ワクチンはなく、治療法もないため、命に関わる疾患です。
内部寄生虫
猫の消化器中に寄生する虫で、回虫・鞭虫・鉤虫・瓜実条虫などがいます。寄生すると、子猫の下痢や嘔吐を引き起こします。人間にも寄生するものがいるので、手は石鹸でこまめに洗い、しっかり駆虫する必要があります。
子猫衰弱症候群
子猫が生まれてすぐ、または数日で死んでしまうことをさします。難産・先天的な奇形・低血糖・母子感染などが原因となります。子猫の成長が遅い、体温が低いなどがみられたときは、早めに動物病院を受診しましょう。
発熱
猫の平熱はだいたい37.5~39.0度ほどです。触ってみていつもより熱いと感じたら、発熱の可能性が高くなります。ぐったりしている、食欲がない、鼻水や目やにが出ているなどの症状がみられることがあります。
下痢
内部寄生虫、感染症などのほか、フードやミルクが合わない、ストレスなどが考えられます。続くときは、必ず受診しましょう。

子猫がみゃあみゃあとよく鳴いているときの原因は・・・?

子猫がみゃあみゃあ鳴き続けるときは、お腹が空いているか、甘えているのかもしれません。まずはエサ皿を確認してみましょう。またメスの場合、みゃあみゃあの声が大きく、「みゃあーお」と続けて鳴くときは発情が始まった可能性があります。動物病院で相談しましょう。

まとめ

子猫の世話は大変ですが、猫と一緒に暮らす日々は、なにものにも代えがたい幸せと喜びにあふれています。子猫の時期は、あっという間に過ぎてしまいます。楽しく、そしてあせらずに子猫を育ててください。わからないことや不安なことは、1人で悩まず早めに獣医師に相談しましょう。

執筆者プロフィール

監修獣医師:佐々木伸雄 先生

東京大学卒業後、同大学の獣医学科、動物医療センターで動物外科の教員として勤務。主な対象動物は犬、猫であるが、牛、馬なども診療。研究に関しては、動物の腫瘍関連の研究や骨の再生医療など。2012年3月、同大を定年退職。この間、日本獣医学会理事長、農林水産省獣医事審議会会長などを歴任。最近は、「高齢者にもっとペットを飼ってほしい」という趣旨で、NPO法人高齢者のペット飼育支援獣医師ネットワーク(VESENA)を組織し、活動中。

  • ※掲載している内容は、2019年6月25日時点のものです。
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